八重桜の咲く頃
桜前線が北上すると、私の町では八重桜が咲きます。
街路樹はレース編みのように新葉で萌え萌え、
八重桜の咲く頃を合図に植物は目を覚まします。
花の中にいる精霊がウトウト目を覚まします。
花の精霊が月夜に翔び立つ前に捕まえて
瓶の中に閉じ込めようっと。
昨日でもない、明日でもない、
雨が降る前の、風が吹く前の、5分咲きの花を頂く 花摘みの夜。
それは一日しかないの。
それが今夜。
香り立ち昇天する前の、5分咲きの花を頂き、春を愉しむ古人の知恵。
頂いた桜で塩漬けを作ります。
レシピ:桜の塩漬け
水洗いをしたら、水気を切って容器に入れて
花の重さの20%の塩を振り、花の重さの5倍の重りを載せます。
2〜3日して ひたひた水が上がってきたら軽く絞って
(絞った桜水は捨てないで)
花をほぐしながら容器に並べます。
梅酢をひたひたになるくらい注ぎます。
(梅酢がない時は絞った桜水を注ぎます。)
梅酢の方が色も香りもよく仕上がります。
先の重りを載せて、一週間くらい漬けます。
軽く絞って、花の形を整えて、ザルなどに並べます。
半日から一日 日陰で干します。
カラカラではなく、生乾きがいいです。
瓶やタッパーに花を並べて塩、重ねて並べて塩、
空気に触れないようにあらじおで漬けます。
冷蔵庫で寝かします。
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いちばんの楽しみは「桜ご飯」です
桜塩漬けを適量、ぬるま湯で塩抜きをして
みじん切りにします。
炊きたてご飯に素早く混ぜます。
おにぎりにすれば 桜おにぎり、
酢飯に混ぜれば 桜寿司。
いつものお酒に浮かべても オサレです。
ぼたもちに 桜を添えて お彼岸参りしました。
(これは去年の桜 笑)
春は楽しいな。
ガーデニングする猫より